2006年はerikoの回りで赤ちゃんラッシュ。イギリスの知人・友人数家庭にベイビーが誕生したし、私にも姪ができました!日本でもインターナショナルな響きの名前をつけるのが流行っていますが、イギリスではどのように赤ちゃんの名前をきめるのでしょうか?Philにレポートしてもらいました。


●What is your name?

28th May 2007 記事:Phil 訳:eriko 原文を読む/ read in English

名前より大切なのは中身(What's in a name?)」とはイギリスで良く言われることだし、シェークスピアの作品の中でよく引用されるのは「薔薇はどんな名前で呼ばれようとも香しい(A rose by any other name would smell as sweet.)」という台詞。名前はたいして重要ではない…とは言うけれど本当に?物や人がどう呼ばれるかは重要だよね。名前とはどれほど意味があるものだろう?

 自分の名前についてよくよく考えることなどないだろうけど、新米パパ&ママには大問題の名前。どの文化でも親にとって子供の名前をつけるというのは重要なことで、生まれてきた子供の一生にかかわること。だから両親はとても慎重に子供の名前を考えるよね。

 この点に関して世界にはさまざまな慣習がある。キリスト教徒は洗礼(to be christened )を受けるため教会に赤ちゃんを連れていく(子供の額にちょと水を振りかけ、正式に名命名されてキリスト教のコミュニティに迎えられる)けど、UKでは手の込んだセレモニーというのはない。たいていはレジストリー・オフィス(the registry office )に行って手数料を払い出生証明を入手するだけ。
 両親はたくさんある中から自分の子供のためにどうやって名前を決めるのだろう。主に3つの方法が考えられる。

【先祖】

 欧米は日本や中国ほど先祖に対するしきたりが強いわけではないが、赤ちゃんが生まれて名前を決める時にインスピレーションを得るため、親族の年長者達の名前を振り返ってみること良くがある。アメリカの一部の地域では男性の名前は何代にも渡って受け継がれることがあり、結果としてジョン・ウォルターJr(ジュニア)やサム・スミスIII(ザ・サード)が出来上がる。このような事はイギリスでは起らないが、おじ、おば、祖父母や曾祖父母などの名前をつけることがある。
 どの名前をつけるかで議論が起ったら、ミドルネームが役にたつ。ファースト・ネームを夫の親族側から、ミドル・ネームを妻の親族側からつけるという感じ。

【有名人】

 あきらかに新聞や雑誌は子供の名前のヒントを得る場所だ。たった数週間、数カ月だとしても名声の絶頂にある人々の名前は当時生まれた子供の名前の中に生き残る。たいていは有名なTVスター、映画スターがひらめきの元だが、イギリスでもっとも有名な人々と言えば王室だ。1980年代の有名なロイヤル・ウエディング時にはチャールズとダイアナという名前の赤ちゃんが国中に増えた。

 毎年、イギリスの新聞にはもっとも人気のある赤ちゃんの名前を発表するが、流行がハッキリと表れている。興味があるならこちらのサイトでも見ることができる。1990年代ロックバンドのオアシス(Oasis)が大成功を収めると、男の子の名前ではリアム(ボーカルの名前Liam Gallagherに由来)がチャートの上位に上がり、2006年にはテレビ番組ビッグ・ブラザー(Big Brother)に出演していた人々の名前が人気になった。
 クリスチャンの人々は聖書の中からポピュラーな名前(Matthew, Mark, Simon, John,Andrewなんかが良い見本)を拾うこともある。敬けんな家庭では旧約聖書などからもっとマイナーな名前を用いる場合も…。ザッカリア(Zechariah)、マラキ(Malachi)、アモス(Amos)、モーゼス(Moses)なんて名前の人に次ぎに出会ったら、彼らの名前が何に由来するかもうご存知だろう。

【意味】

 日本の名前と同じように英語の名前にも意味がある。とはいえ、日本のように分かりやすいものではないかもね。英語の多くの名前はラテン語やギリシャ語など他の言語にルーツがある。たとえば「Phil」という単語はギリシャ語の「愛」から来ている…というように。名前の迷路にハマってしまったお父さん、お母さんのために数え切れないほどの本や雑誌、ウェブサイトが存在する(http://www.babynames.comもその一つ)。
 もちろん本やニュース、親戚などを全く無視して響きが良い名前に決める両親もいる。とにかく、これから何年もの間、一番頻繁に用いる「一語」かもしれないからね。


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