今回はイングランドの北の地域にお連れしよう。夏でも「bracing:ブレイシング」な気候。辞書には「元気を与える」などと書いてあるかもしれないが、「とても冷たく風の強い」ことを表すイギリス英語なので、間違っても泳ぎに行ったり日光浴に行ってはいけない。空気は新鮮で清々しく、歴史もあり、人や雰囲気も南部とはかなり異なっている。
05/2/14 レポート:Phil (photographs by Phil Taylor) ※原文を読む/read in English


■Whitby

 スコットランドに向かう途中なら北ヨークシャーにあるウィットビーに立ち寄ってはどうだろう。公共の交通機関でたどりつくのは少々困難だが、それゆえに町は昔のままだ。絵のように美しい港町のためにしばらく時間を割いて細い石畳の道を歩いてみる価値はある。
 ウィットビーの特殊な日の光は有名で、そのせいで沢山のアーティストがこの町を訪れる。写生をしたり、写真を撮るのに人気の場所はウェスト・クリフの高台にある巨大な鯨のあご骨の前。川の東側は普通のショップやレストラン、もちろんパブなどがあり、多くのアンティークショップやアート・ギャラリーも見て歩くことができる。
 他にもこの町にはちょっとしたミステリーがある。199段ある古代の階段を登り、てっぺんにある教会や廃虚と化した聖堂を訪れると、もしかしたら何かを感じるかもしれない。この場所は有名なドラキュラの話が生まれた場所なのだ。


■Alnwick

 ウィットビーから更に北に向かうと、イングランドでもっとも北の地域、ノーザンバーランド、そしてアルンウィックの町に到着する。ここへ来る最大の目的は城を訪れるため。とても大きく美しい城で、もしかすると見たことがあるかもしれない。なんといっても映画ハリー・ポッターで使われたのだから。

■Bamburgh

 さらに北、バンバラは僕がイングランドで一番好きな場所の一つ。ここにも美しく巨大な城があり、夜にはイルミネーションで素晴らしい。長い砂浜や砂丘からみるのが一番良い眺めだ。ここではあまりすることはないが、ティールームでアフタヌーンティーを楽しみ、夏の夕暮れをビーチで過ごすなんて思いで深い経験にちがいない。

■Lindisfarne(Holy Island)

 最後にとてもオモシロイ場所リンディスファーン(またはホーリー・アイランド)をご紹介しよう。ここは島でメインランドと土手道で結ばれており、この道は1日に2回すっかり海水で被われる。しっかり計画をたてないと、島に取り残されることになる。だが、もし取り残されても島にはくつろげるインやホテルがあるので心配しなくてもいい。風が強く美しい心に残る島では城やかつて僧がすんでいた小修道院の廃虚など多くの古い宗教的歴史を見ることができる。
 体をあたためるのに、島一番の土産「リンディスファーン・ミード」を試飲してみるといい。Meadミードとは、はちみつとハーブを入れてつくる古いスタイルのワインのこと。新婚のカップルが最初の月に飲む伝統があった。そこからhoneymoonハネムーンという言葉ができたのだ。ミードはもちろん伝統的なイギリス・ワイン、ビール、チーズなどもSt Aidan's Winery(セント・エイダンズ・ワイナリー)で購入可能。

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Whitbyの高台にあるく鯨の骨のアーチ